元フィギュアスケート選手の羽生結弦さんの引退についてまとめました。
- 羽生結弦の引退理由は?
- 「引退」と言わない理由は?
オリンピック金メダリストで国民栄誉賞にも輝いた人気・実力ともにレジェンド級のトップ選手!
そんな彼の引退についてご紹介します。
羽生結弦の引退理由は?
羽生結弦さんの引退理由は「やりきった」の一言に集約されると思います。
実際、競技会(フィギュアスケートの大会・試合)へ出場しないと発表した時には下記のようにお話しています。
記者から競技生活について質問されると、「これから競技会というものに出るつもりはないです。やってきた中で、競技会の結果というものに対し、取るべきものは取れたと思っていますし、そこに対する評価を求めなくなってしまったのかなという気持ちがあります」と答えた。
出典元:https://www.bbc.com/japanese
選手として一時代を築いた彼のご活躍はレジェンド級といっていいでしょう。
フィギュアスケート界の「グランドスラム」である世界選手権・グランプリファイナル・四大陸選手権(ヨーロッパの選手の場合は欧州選手権)の3大会優勝をキャリアで達成!
2014年のソチオリンピックと2018年の平昌オリンピックの2大会連続金メダリストなので、グランドスラム+オリンピックの4大会優勝で「ゴールデンスラム」も達成!
さらには世界ジュニア選手権とジュニアグランプリファイナルも制しているので、主要国際大会である6大会すべてで優勝という「スーパースラム」もキャリアで達成しています。
これは男子フィギュアスケート選手として史上初で、唯一無二の記録です。
また、公認大会で世界初の4回転ループジャンプ成功や、史上初のトータルスコア300点超えなどの成績も残しています。
これまでに世界記録を通算19回更新して、トータルスコア330.43点という圧倒的な数字も残しました。
そんな彼が「取れるべきものは取れた」といっても誰も文句なんてないでしょう。
そして、常に前を向いて突き進む彼らしく、やりきった気持ちを持って次を見据えるのは自然なことといえるかもしれませんん。
なお、羽生結弦さんが2022年7月19日に記者会見を開き、競技会へ出場しないと発表した時の年齢は27歳でした。
シングルでご活躍する男子選手のピークが10代後半~20代前半くらいといわれていて、20代中盤には引退する選手が多いです。
そのため、年齢的なタイミングとしてもちょうどよかったかもしれません。
羽生結弦が「引退」と言わない理由は?
羽生結弦さんは「引退」という言葉を使いません。
なぜなら、ネガティブなイメージがあるので好きではないとお話していました。
そのため、「フィギュアスケート選手を引退」ではなく「プロアスリートに転向」して、フィギュアスケートのスケーターとしてご活動を続けています。
競技会へ出場しないと発表した2022年7月19日の記者会見も「引退会見」としてではなく「決意表明の場」として開きました。
そして、下記のようにフィギュアスケート特有の状況について思いを語っています。
「何か不思議ですよね、フィギュアスケートって。現役がアマチュアしかないみたいで不思議だなと僕は思っているんですけど、実際、甲子園(高校野球)の選手が野球を頑張っていて甲子園で優勝しました。プロになりました。それは引退なのかなと言われたらそんなことないじゃないですか。僕はそれと同じだと思っていて、むしろここからがスタートで、これからどうやって自分が見せていくのか、どれだけ頑張っていけるかというところが大事だと思っているので」
出典元:https://www.nippon.com/ja/
確かに野球やサッカーなどはアマチュア⇒プロ⇒引退の流れですが、フィギュアスケートの場合はアマチュア⇒引退⇒プロといったイメージになります。
同列に考えると引退=終了というイメージが強いので、フィギュアスケートは不思議な感じになりますね。
考えてみれば、アイドルなどが「引退」ではなく「卒業」というようになったのも終わりではないという意思表示なのかもしれません。
言葉遊びのように感じる人もいるかもしれませんが大きな違いだと思います。
特にご本人たちや関係者にとっては見過ごせないお話になるでしょう。
そして、羽生結弦さんは4回転半ジャンプも含めてアスリートとして取り組んでいきたいと話していました。
まだまだ意欲旺盛で、フィギュアスケート界に根付いてしまった「引退」の固定観念を打ち崩すような大きな挑戦になるようです。
もちろん決して楽な道ではなく、様々な苦難を伴う茨の道だと思います。
なかなか理解が得られずに孤軍奮闘するような状況もあるかもしれません。
それでも一時代を築いてきた彼なら大きな道筋を残してくれると思います。
そのため、これからの更なるご活躍を楽しみにしています。
羽生結弦の引退理由まとめ
- 羽生結弦の引退理由は「やりきった」の一言に集約されると思う
- 男子フィギュアスケート選手史上初で唯一無二の「スーパースラム」達成
- 史上初のトータルスコア300点越えや世界記録通算19回更新など数々の偉大な記録を残している
- 羽生結弦はネガティブなイメージがある「引退」という言葉が好きではないので使わない
- 「フィギュアスケート選手を引退」ではなく「プロアスリートに転向」して活動中
今回は元フィギュアスケート選手の羽生結弦さんの引退についてまとめました。
競技会に出場する選手ではなくなりましたが、プロアスリートとしてまだまだ目が離せそうにありません。
彼が4回転半ジャンプを披露してくれる日が来ることを楽しみにしながらこれからも応援していきたいです。
そして、今後のフィギュアスケート界のアマチュアやプロに期待したいと思います。
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